うつ病情報館

うつ病性障害の原因・症状・診断・治療や適応障害・不安障害などの情報です。うつ病の予防回復には先ずうつ病を理解しましょう。

うつ病は遺伝するか

うつ病が遺伝するかどうかの医学的な見解はまだ出ていません。遺伝的素因がうつ病の発病に関係することは否定できませんし、真の原因は不明のままです。遺伝的素因があるからといって必ずしもうつ病を発病するわけではありません。うつ病は様々な原因が重なり合って発症する病気と考えられており、遺伝的素因は発症リスクを高める原因のひとつで、うつ病になりやすい体質が遺伝すると考えるくらいが良いようです。このような中で注目されているのが、性格形成に影響するとみられるセロトニントランスポーター遺伝子に関するセロトニントランスポーター説といううつ病の成因説があります。セロトニントランスポーター遺伝子とは、神経伝達物質であるセロトニンの伝達に関係する遺伝情報が書き込まれた遺伝子で、S遺伝子(短い遺伝子)とL遺伝子(長い遺伝子)があり、セロトニントランスポーター遺伝子の組合せには、LL・LS・SSの三種類あります。そして、日本人のおよそ96%が不安遺伝子とも呼ばれるS遺伝子を持っているそうです。L遺伝子は脳細胞間に排出された余分なセロトニンを上手く再吸収するべく働きますが、S遺伝子は同じ働きができない結果として脳細胞間に過剰なセロトニンが存在する状態になり、その高いセロトニン値がうつ病を引き起こす原因になるのだそうです。このセロトニントランスポーター遺伝子は環境により大きな影響を受けるともいわれています。

※うつ病と同じ気分障害である双極性うつ病(躁うつ病)に関しては、双子の調査などによって、比較的遺伝しやすいといわれていますが、まだ研究途中の状態です。

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